「ああ!オリオンビール」

花岡 恵林∥著 月刊沖縄社

 沖縄県立図書館で借りてきた本。図書館での分類は「技術.工学」だったが、専門的な内容は全くなく、気軽に読める。文章も分かりやすい。

 著者の花岡さんは、元オリオンビールの社員で、企画調査課長。会社の経営について批判している本、とも受け取れるが、なにせ、出版が20年も前(1984年)なので、あまり気にならない。(というか興味がない)

 むしろ、沖縄の戦後復興時の様子が生き生きと書かれているところなどが面白い。日本から切り離された沖縄で「自ら生きていくための産業を!」とオリオンビールの設立から始まり、復帰に向かう大きな流れの中での数々のエピソードも、とても興味深い。

 オリオンビール、私も大好きでいつも冷蔵庫にある。沖縄にも内地(県外)のメーカーのビールが沢山入ってくるようになったが、是非是非これからも負けずに生き残って欲しい。